
現在の戸建て住宅の外壁には、主に窯業系サイディングという素材が使用されていることが多く、他にはモルタル・ALC・タイル・レンガ・漆喰などがあります。レンガや漆喰に関しては数少ない外壁ですが、その中でも最も少ないとされる「焼杉(やきすぎ)」と言うものがありますが、ご存知でしょうか?
今では地方でしか見かけなくなりました。
焼杉についてどのようなものなのか紹介します(*´ω`*)
「焼杉」とはどのような外壁?
焼杉は杉板を焼いて表面を炭化させた板のことを指します。
杉板の表面を焼いて意識的に炭化した層をつくることで、耐久性が高くなります。デザイン的にもオシャレで落ち着いた感じになることから好んで採用されるようになりました。
焼杉は大工などの職人が知る杉板の加工方法のひとつでした。
西日本では一般的に行われていたようですが、東日本に広まったのはそれほど昔のことではないようです。
杉材は、枝打ちなどの管理をしっかりとしていればまっすぐに育つため建築材料としては使い勝手のいい材料とされていました。
しかし耐久性に関しては、辺材部である「白太」の部分は柔らかく劣ります。
外壁に使用すると年輪の部分が痩せてしまい目が膨れる状態になり、耐久性に問題が生じてしまうことがあったのです。
「焼杉」はどのようにして作られる?
焼杉の作り方には2つの方法があります。
一番の目的は耐久性を高めるためのものなので、焼きすぎて芯まで炭化さしてしまっては全く意味がなくなってしまいます(; ・`д・´)
そのため焼き具合の調節が非常に重要となるのです。
①バーナー焼き
手軽に焼杉を作れる方法です。
表面だけを軽く焼いて意匠性の高い焼杉を作る場合は、焼き具合の調節が非常に簡単なバーナー焼きが適しているでしょう。
このバーナー焼きは簡単でいいのですが、厚みのある炭化層を作ることは難しいとされています。
②三角焼き
この方法は主に西日本で焼杉を作る際に行われてきたものです。
3枚の板を用意して、三角柱を作る要領で筒状に合わせこの合わせた板を荒縄で縛り、中にカンナくず・新聞紙を入れて着火します。
燃えているのは筒状の内側のため燃え具合を確認することが難しく、どのタイミングで消火するのかは経験と勘が必要になってきます。
バーナー焼きは炙りますが、三角焼きは杉板を燃やすことになるので炭化層も厚くすることができるでしょう。
オシャレで耐久性が高いとされる焼杉についてお伝えしましたが、最近はあまり見かけなくなりました。
見かけた際は、よく見てみてくださいね♪♪
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